NEWS | アート
2021.02.08 14:30
実験的な作品や映画のサントラなどを多数手がけているドイツの音楽家 マックス・リヒター(Max Richter)。彼の作品のなかでもひときわユニークな作品が、超大作「スリープ」である。
本サイトでも以前特集したが、この作品では、観客は真夜中から明け⽅まで、会場に並べられたベッドに横たわり、1曲8時間以上にも及ぶ眠りのための演奏を聴くことになる。ただし、鑑賞方法に規則はなく、そのまま本当に眠ってもいいし、歩き回ってもいいそうだ。
このコンサートとリヒター自身を追いかけたドキュメンタリー「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」が2021年3⽉26⽇(⾦)より東京・新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋⾕、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開となる。
ロサンゼルス野外のグランドパークやシドニーのオペラハウス、アントワープの聖⺟⼤聖堂など、世界各地のシンボリックな場所で次々と開催した作品で、今回はその舞台裏に迫る。
映画⾳楽の世界においてもっとも重要なアーティストの1⼈ともいわれるリヒターと、彼の公私に渡るパートナーであるユリア・マールへのインタビュー、15年間にわたって彼⼥が撮りためていたリヒターの創作の様⼦を捉えたプライベート映像などを通して、彼が作曲家として成功するまでの苦難の道のりやマールとの強い絆も明らかにされる。
仕事に追われ、誰もが⽣き急いでいるような現代社会。そんな中、「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」は、睡眠と芸術を題材に、⼈間にとって本当に必要なものは何かを考えさせてくれる作品となるだろう。
ドキュメンタリー「SLEEP マックス・リヒターからの招待状」
- 公開日
- 2021年3月26日(金)
- 公開劇場
- 新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開
- 詳細
- https://max-sleep.com/