NEWS | プロダクト
2021.02.05 16:30
愛知県西尾市のセイワは、金属の塊から削り出された、石器のような開梱ナイフ「OOPARTS-001」を公開している。
コロナ禍において立ち上がった、AMNが主催し愛知県を中心としたモノづくり企業とデザイナーを繋ぐプロジェクト「AICHI DESIGN VISION」から生まれた商品で、東京を拠点とするデザイン集団 AATISMOがデザインを担当。
OOPARTSは「out-of-place artifacts(場違いな工芸品)」の頭文字を繋げた語で、「場所や時代を超えて素材や技術が出会ったもの」という思いを込めている。
同商品は、玄関先にも美しく飾れる、オブジェのような美しさをもつ開梱ナイフ。全体を包み込むように深く握り、先端をガムテープに突き刺してから手前に引くことで切ることができる。
刃先に傾斜をつけることで、切りやすく、なおかつ深く刺さりすぎない角度に調整している。また、刃先はカッターや包丁のようには鋭くなく、一般的なペーパーカッターぐらいの鋭さのイメージだそうだ。
素材はアルミニウムを使用。その美しさを表現するために塊から総切削しており、高級感のある仕上がりで金属のもつ重厚感と輝きを楽しむことができるという。
金属を切削した痕は、文様のように表面を覆い尽くしており、そのまま刃先を形成するデザイン。この文様は握った時に指が掛かって滑り止めの役割もしていて、手触りがよく、手に馴染むものとなっている。
そのモチーフは、石を叩き割ることで全体が形作られる「打製石器」。同商品は、その素材を石からアルミに変え、製法を打製から切削加工にすることで、「古代の石器」を「現代的な素材と技術」によってアップデートした製品である。
その他、AICHI DESIGN VISIONからは、Makuakeを通じて以下のようなさまざまなプロジェクトが誕生している。