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2021.02.01 17:06
ロボットスタートアップ「スマイルロボティクス」は、、飲食店ホールでの配膳・下膳を全自動・非接触・非対面で行う全自動配膳・下膳ロボット「ACUR-C(アキュラシー)」を開発している。
その特徴は、既存の配膳ロボット同様に「自律移動」が可能で、なおかつ既存の配膳ロボットにはない「ロボットアーム」をもつことにある。これらにより、「つかむ」と「はこぶ」を完全自動で行うことができ、店員も客も皿の乗せ換えをする必要がないなど、配膳・下膳の無人化を実現するのである。
つかむための「ロボットアーム」は、人と接触しても怪我をさせない低出力のモータを使用。冗長自由度を持つスカラ型アームを搭載し、難易度が高いとされる下膳も、Depthカメラによる3次元空間認識で行うことができる。
同じくつかむための「ロボットハンド」は、導入する店舗の食器に合わせて付け替えが可能。現行モデル「お盆用ハンド(特許申請済)」であれば、一般的なお盆を使用する飲食店において、個別のハンドを開発することなく導入ができるという。
また、はこぶための「自律走行台車」は、レーザーを利用したSLAMによる自律移動ができ、障害物や人間を回避しながら、バックヤードとテーブル間をスムーズかつ安全に移動可能だそうだ。
同社は、Scrum Ventures LLCが主催するグローバル・オープンイノベーション・プログラム「Food Tech Studio – Bites!」にも採択。配膳・下膳の完全無人化をしたことにより、今後はより幅広い領域での展開を目指して開発を加速させることにしている。