2030年開業を目指す高速輸送システム
「Virgin Hyperloop」のコンセプトムービーが公開

次世代の高速輸送システム「ヴァージン・ハイパーループ(Virgin Hyperloop)」はこのほど、新しいコンセプトムービ―を公開した。

ヴァージン・ハイパーループは、乗客を手頃な価格かつオンデマンドで目的地に直接輸送するシステム。1両あたり最大28人が乗車可能で、1時間あたりでは数千人の乗客を輸送可能だという。2025年までに安全認証を取得し、ムービーのような一般の乗客を乗せた営業運転は2030年の開始を予定している。

同社では、2020年11月に初めて乗客を乗せた試験走行を実施。これに続いて公開された今回のムービーでは、駅構内やポッド内部などハイパーループの乗車体験を細かく説明している。

駅のデザインは、建築設計事務所 ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)、ポッドのデザインはデザインオフィス Teague、ムービー・アニメーションはSeeThree、音響はMan Made Musicがそれぞれ担当。従来の輸送システムを超える、さまざまな感覚に訴える包括的な乗車体験の提供を目指している。

先の試験走行にも乗車した乗車体験担当ディレクターのSara Luchianは、「ハイパーループのテクノロジーとそれが実現するものはパラダイムシフトなのです。乗車体験はこれまでにないものになるのは当然のことです」と語る。

また、ビャルケ・インゲルスは、「ヴァージン・ハイパーループは、陸上モビリティの未来を加速させるものとなります。超音速移動という新しい手段は、輸送だけでなく、空間や風景、時間、距離についての私たちの認識を再考させるものとなるでしょう」とコメントしている。End