愛知の伝統工芸品「三方」の技術を用いた
プロダクトブランド「NUSA」が設立

木曽檜材を使用した三方作りを行う岩田三宝製作所は、国産ヒノキを素材に愛知の伝統工芸品尾張仏具の「三方」の技術を使用した生活用品シリーズのブランド「NUSA」をスタートする。

三方は、古来より神道の神事において使われる神饌を載せるための台。この三方を300年前から作り続ける同社では、古くからの伝統を守りながら現代のシーンにあう製品を模索し、現代の三方のブランドとしてNUSAを設立した。

その第1弾として、料理家・弁当コンサルタントの野上優佳子監修のもと、プロダクトデザイナー 島村卓実がデザインを手がけた弁当箱が登場する。

ヒノキの軽い特性とヒノキの持つ抗菌性や加工のしやすさを生かしたもので、曲げわっぱと同じく被せ蓋式のケースで、一方には三方と同じ穴を開けている。

この穴は空気を通して蓋の開閉がしやすくするためだが、本体に6色ある付属の防水シールを貼ることで、持ち主を変えたり、弁当の種類を変えたりできる。また、乾燥菓子やお茶の保存など、食品の保存にもつかえるそうだ。

▲NUSA弁当プロデューサー 野上優佳子

▲デザインプロデューサー・プロダクトデザイナー/クルツ代表取締役 島村卓実

今後は、弁当箱をはじめとして、トレイ、ボウルや折り畳みスツール、テーブルなど多くのジャンルにわたって展開するとしている。End