NEWS | フード・食
2021.01.25 18:22
広島県尾道市瀬戸田港そばに2021年4月、ポートランド発のカフェ「Overview Coffee」の日本ロースターと、薪火料理のカジュアルなレストラン「Minatoya」がオープンする。
両店は、東京とカリフォルニアを拠点にするクリエティブスタジオ Terasuと、ホテルなどの企画・開発・運営を行うInsitu Japanによるコレクティブ「Terrain(テレイン)」が手がける初のプロジェクトだ。
Overview Coffeeは、プロスノーボーダーでパタゴニア・アンバサダーでもあるAlex Yoder(アレックス・ヨーダー)が設立。リジェネラティブ オーガニック農法によって生産された豆を専門にしたコーヒーブランドである。
日本ロースターは、瀬戸内地方の商家・堀内家が塩の貯蔵に使用していた築140年の蔵を使用。また、ロースターだけでなく、一般の人も参加できるコーヒーテイスティングやワークショップ・アートの展示ができる場を提供するという。
一方、Minatoya(湊屋)は、地元農家や漁師らから直接仕入れた旬の食材を使ったメニューや、瀬戸内産のフレッシュチーズと焦がし塩レモン、ローズマリーとレモンの長時間発酵フォカッチャ、醤油粕のカルパッチョなどを提供し、地域の住民や旅行者の交差点になるような食堂を目指すそうだ。
両店が出店するのは、地元の人や旅行者が集う拠点をつくる目的として開発された複合施設「Soil Setoda(ソイルセトダ)」。瀬戸田港のすぐそばで海に面し、中長期滞在が可能なゲストルーム、屋上イベントスペース、アクティビティセンターを完備する施設である。
また、Terrainは、瀬戸内地域をはじめとする地域において、バリスタと焙煎師、ワインの造り手とキャビスト、蒸留酒の造り手とバーテンダー、生産者と料理人といった人々とコミュニティを醸成し、地域の「食」の在り方を探求するとしている。