MVRDVが手がけたブルガリ・バンコク旗艦店
1号店のコーニスをモチーフに設計

▲写真:©KETSIREE WONGWAN

高級ブランド「ブルガリ」の旗艦店が、アジアでも指折りの規模を誇るタイ・バンコクのショッピングモール「アイコンサイアム(IconSiam)」に完成した。

ひと際目を引くファサードは、建築設計事務所 MVRDVがデザイン。2018年にオープンしたマレーシア・クアラルンプールのショップにつづくもので、真鍮とガラスの組み合わせによりブランドがもつエレガンスを強調している。

▲写真:©KETSIREE WONGWAN

古代ローマ芸術の時代を超越した美しさにインスピレーションを受け、1世紀以上にわたってその魅力と創造性を放ち続けてきたブルガリ。このプロジェクトでMVRDVは、1905年にオープンした1号店の正面入口やコーニスをヒントに、ブランドのクラシックなイメージに現代風のタッチを加えたという。

▲写真:©KETSIREE WONGWAN

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このコーニスの形状は、ファサード全体に共通するモチーフとして使い、またそのファサードは、非対称のパターンと革新的な素材の多彩な組み合わせで仕上げている。真鍮とガラスによりゴールドが際立ち、エスカレーターを上がってきた人たちはこの印象的なファサードを目の当たりにすることになる。

▲写真:©KETSIREE WONGWAN

ウィンドウの透明度と色彩も多様で、用途に合わせて使い分けられている。1階部分はショーウィンドウのために透明なガラスを採用。2階・3階部分は半透明のウィンドウとすることで、最上階のVIPラウンジを訪れた人のプライバシーを確保する。

▲写真:©KETSIREE WONGWAN

また、それぞれのウィンドウの縁を囲む繊細なライティングは、ブルガリのシグネチャーであるサフランカラーとすることで、ブルガリのプロダクトと背景を強調している。End