バイタルサインでウイルス感染をモニタリング
ウェアラブルデバイス「BioButton™」

©︎BioIntelliSense, Inc.

医療用のモニタリングデバイスを開発するアメリカのBioIntelliSenseが、新型コロナウイルスへの感染をモニタリングするウェアラブルデバイス「BioButton™」を発表している。

同社によると、体温測定によるウイルス感染の検出は難しく、PCR検査でさえウイルスの潜伏期間であれば検出できない可能性もあるという。

そこで同社が開発した「BioButton™」は、専用のモバイルアプリ「BioMobile™」とセットで使用して、新型コロナウイルス感染の早期発見を行うための新しいデバイスである。

▲BioButton™ ©︎BioIntelliSense, Inc.

使用時に目立たないコインサイズで使い捨てできる医療グレードのウェアラブルデバイスで、安静時の体温、心拍数、呼吸数を継続的にモニタリングすることができ、バイタルサインによって感染の疑いのある傾向を早期に検出することができる。

最長90日間の連続使用が可能で、取得したデータはBluetoothを介してワイヤレスで送信。「BioCloud™」と呼ばれるクラウドにデータは蓄積され、最先端の分析処理が行われる。データは暗号化されるので、ユーザーのプライバシーはしっかりと保護されるそうだ。

そして、こうしたデータをもとに、ユーザーはモバイルアプリ「BioMobile™」で毎日の健康をチェックすることができる。仕事や学校に行く前に「問題なし(Cleared)」か「疑いあり(Not Cleared)」で感染について知らせてくれ、「疑いあり」が出れば遠隔で医療機関に相談することもできるとしている。End