スイーツ専用3Dプリンティングシステム「Topology」から
デジタルデザインバターケーキが誕生

ナショナルデパートは、複数種類の食材のインジェクションが可能な新方式のスイーツ専用の食品3Dプリンティングシステム「Topology(トポロジー)」を開発し、2021年のバレンタイン商品から一部運用を開始する。

ナショナルデパートはバター専門ブランド「カノーブル」を展開しており、香るバター「ブールアロマティゼ」シリーズで多種多様なフレーバーを開発・製造する中で、モールド作成などの工程で3Dプリンターを積極的に活用してきたという。

▲「トポロジー」のコンセプトモデル

「トポロジー」は、バターの開発・製造で培った3Dプリンター活用やテクスチャ開発の実績をもとに、スイーツ専用のシステムとして開発。クリームやスポンジケーキなどのスイーツを構成するための食材を格納するストレージと食材を射出する4軸アームで構成される。

▲最適化するためのテクスチャ剤

▲バターケーキの外観

食材は容器に密封し、これを機器にセット。機器内のポンプで接続したチューブを通してアーム部分に送液され、先端の口金から射出される仕組みだ。

▲バターケーキの断面

▲実際に射出した状態

これまでのケーキはスポンジとクリームの積層によるものが主流だったが、3Dプリントなら複数のフレーバーの食材を立体的に造形することができ、今までにない複雑な食味を実現できるそうだ。End