需給バランスをリデザイン「ソノリク農作物劇場」
野菜や果物との新しい出会いをプロデュース

農産物の運送業や倉庫業を手がける福岡ソノリクは、農作物の生産から保管、輸送まで一気通貫で担ってきた技術と知見を活用して、農作物を原料に新たに商品開発を行い、野菜や果物との新しい出会いをプロデュースする「ソノリク農作物劇場」を2021年1月よりスタートした。

農作物の多くは収穫期が決まっているが、豊作時には供給過多で価格が下落したり、廃棄となることがある。その一方で、不作時には需要過多で相場が高騰することもある。そのため、農家にとって収入が安定せず、物流業者にとっても不安定な状況をとなることもあるという。

こうした問題を改善するため、独自の保管技術や生産者とのネットワークを活用したプロジェクト「ソノリク農作物劇場」を立ち上げた。

このプロジェクトでは、複数のパートナー企業と提携し、保存方法や加工方法、デザインを工夫することで、収穫期を過ぎたり、規格外となったり、さまざまな理由で出荷が困難となった農作物の新たな魅力を紹介。新しい商品として届けることで、消費者側の「新鮮で綺麗なものがいい」という常識を変え、「より多様で豊かな農作物の世界」を目指している。

今回はその第1弾として、オクラの新しい楽しみ方を提案するパウダー状の健康食品「御来楽」(おくらく)の販売を開始。2021年春には長期保管した安納芋を加工した商品、2021年夏にはアスパラガスを加工した商品を展開する予定だ。End