NEWS | インテリア
2021.01.07 17:53
IKASAS DESIGNは、通販ブランド「ディノス」の創業50周年を記念して、樹齢約50年の大分県産の日田杉大径木を活用した家具各種のデザイン・ディレクションを手がけ、収納家具3シリーズの販売を開始した。
近年は日本の住環境において、樹齢約50年を超える大径木のニーズが減少。九州三大美林である大分県の日田杉の山林には、戦後に植林された大径木が手付かずのまま多く残されており、森林循環のサイクルを滞らせ、自然災害の被害を拡げる一因になっているという。
そこでIKASAS DESIGNは、ディノス・セシールおよびウエキ産業と協業し、収納家具を開発するとともに、企画・デザイン・生産・販売が一環となったサステナブルな仕組みづくりを実現。
今回登場した、佐々木章行がデザインする、京都の寺院の使いこまれた床のような深みのある、シンプルで質感豊かなシェルフ「日田杉ブックラック」は、部材の端を斜めにカットしてテーパー仕上げにすることで、非常にスタイリッシュな印象を演出。棚板はすべて同寸法なので任意の列に設置でき、棚板高さは3cmピッチで調節可能となっている。
さらに、関光卓デザインの「日田杉モダンブックラック」は、直線的でクールな造形とブラック&ナチュラルの対比がおしゃれな、北欧風カフェを思わせるバイカラーのシェルフ。製材の過程で捨てられることもある、節がある木材や個性が強い木目をもつ木材を積極的に活用、長く使うほど風合いが深まるとしている。
また、三上卓司がデザインを手がけた「日田杉カウンター下収納」は、従来の素朴で無骨なイメージの杉材を、ホワイトグレーの自然塗料で北欧ナチュラル風の優しいイメージに仕上げたリビング収納。カウンター下収納庫、窓下収納、コミックラック、飾り棚など、シーンに合わせてさまざまな使い方ができる。