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2021.01.06 16:51
凸版印刷は、コーセーと共同で顔計測データを活用し、バーチャル空間上で肌質に合わせたカウンセリングや商品選びを支援するサービスの開発を目的として、実証実験を実施した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で店舗での接客や肌のカウンセリングの機会が減少しており、店頭ではテスターが撤去されるなど、消費者にとっては商品選びが難しい状況が続いている。
こうしたなかで行われた実証実験では、南カリフォルニア大学の技術で開発され、凸版印刷が導入した高品質顔画像撮影装置「ライトステージ」を活用して、高品質の顔計測を実施。
その計測データから制作する3DCGデータを用いて、肌のカウンセリングや、3DCGデータ上に化粧層の光学シミュレーションを施すことの有用性を検証するという。
実証実験に先立って実施されたプレ実証では、コーセーのファンデーションに含まれる、特徴的な顔料発色特性が3DCG上で忠実に再現できることを確認した。
また、これにより、「ライトステージ」を活用した、高画質バーチャル化粧シミュレーターなどのバーチャル空間上でのカウンセリングや、化粧品選びを支援するシステムの開発の可能性も示されたとしている。