凸版印刷と米南カリフォルニア大学が共同で
人体情報データの活用を研究する「トッパンバーチャルヒューマンラボ」を設立

▲導入した「ライトステージ」 © Toppan Printing Co., Ltd.

凸版印刷は、アメリカの南カリフォルニア大学が開発した、顔の色味や形、肌の質感を高精度の顔計測が可能な装置「ライトステージ」を導入し、さまざまな人体情報データの活用を研究し、その用途開発を行う「トッパンバーチャルヒューマンラボ」を2020年12月23日(水)に設立した。

近年では、さまざまな製品やサービスに対してパーソナライゼーションが求められており、個人の体/健康に関する情報をビジネスに活用する動きが高まっている。しかし、ユーザーはサービスごとに人体の計測/情報を登録しなければならず、こうした作業の煩雑さが人体情報活用の妨げになっているそうだ。

▲「人体情報プラットフォーム」イメージ図 © Toppan Printing Co., Ltd.

同社が導入した「ライトステージ」は、球状のドーム内に配置された多数の光源装置をコントロールしながら顔を計測するもの。さらに、「ライトステージ」の計測データを簡単にWebブラウザ上で閲覧できるビューワも独自開発した。

また、「ライトステージ」による顔計測以外のほかにも、身体(筋骨格系)動作計測や、手/足の形状計測をはじめとした人体に関する計測を行い、高いセキュリティのもと適切な形に情報加工を実施。

必要な機能や情報を、APIを介して提供することで、企業による人体情報を用いた多岐にわたる事業開発を促進する「人体情報プラットフォーム」の構築を目指すとしている。End