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2020.12.21 16:17
農業生産と宅配サービスを手がける山口県山口市の秋川牧園は、生産-加工-流通までワンストップで行う総合的な食づくりを展開しており、家畜が食べるエサや育て方、野菜の堆肥にまでこだわって安心・安全な食べ物を作り、届けているという。
同社では、こうした取り組みを消費者に知ってほしいとの思いから、2020年4月にブランドリニューアルを行い、CI、ブランドビジョン・コンセプト、タグラインを一新した。
リブランディングを担当したのは、太刀川英輔が率いるデザインファーム NOSIGNER。創業からの理念や取り組みをわかりやすく伝える方法を、デザインとして表現することを目指した。
CI・アイデンティティは、山(大地)をそのまま口に入れている状態を表しており、「山口」を拠点に、山(大地)において鶏肉、卵、牛乳、野菜、豚肉、牛肉など、同社の食べ物すべてを作り出していることを表現。
ブランドビジョン・コンセプトとして、同社が農業の枠に捉われず豊かな社会や暮らしを目指す新しい「FARM」というポジションを確立し、サステイナブルな暮らしを「農ある暮らし」として、農のもつ豊かさを発信することを打ち出している。
タグライン「そだてる、つくる、たべる」は、自社で育てた飼料用米を鶏に与え→お肉や卵を生産し→その鶏糞を堆肥にして→野菜や飼料米を育てる田んぼの肥やし(堆肥)にするという、「循環型農業」の取り組みをわかりやすく伝えている。
さらに、自社商品のパッケージデザインを刷新。創業以来一貫している理念や取り組みをデザインに落とし込み、食の安全を求める現代の消費者とつながるものとした。山並みを黒板に見立てて板書による「穴埋め」表現で商品のこだわりを訴求し、直販事業の宅配会員へのコミュニケーションとしても活用した。