日本伝統工芸の未来を支援するサービス
職人と学生・後継者をマッチングするサイト「WA+YO」

ANAホールディングスの出資を受けるACDは、同社が運営する日本の伝統工芸を取り扱うECサイト「WA+YO」にて、購入することで伝統工芸の職人を目指す候補学生が現地で学び・体験できる後継者支援に繋がるオリジナルカタログギフトの販売を、ニッポン手仕事図鑑と共同で開始した。

さまざまな伝統工芸分野では、全国各地で高齢化や後継者不足が深刻な問題となっている。全国の工房や産地からは「後継者が見つからない、探し方が分からない」と悩む声がある一方で、伝統工芸を学べる全国約70の大学・専門学校でも「就職先が見つからない、少ない」と職人の道を諦める若者が少なくないという。

そこで同プロジェクトは、伝統工芸の道を志す学生に実際の作業やその土地での暮らしを体験してもらい、職人とのマッチングの機会を創出し、将来的な移住定住や伝統の継承に繋げることを目指している。

▲伝統工芸品産業の生産額等の推移

そして、WA+YOにて伝統工芸の商品が集まったオリジナルカタログギフトを購入することで、購入代金の一部が、学生が産地で就業体験するための旅費交通費となるそうだ。

▲購入者の返礼品:学生からの手紙

カタログギフト1つにつき、学生1名を産地に連れて行くことができ、カタログ内の商品が注文されることで、別の職人の収益にも繋がる、学生と伝統工芸の双方を支援する新たなカタログギフトとなる。

▲購入者の返礼品:ニッポン手仕事図鑑がアテンドした学生の工房での体験レポート

▲購入者の返礼品:カタログ内に掲載されているニッポンの職人の一品

また、産地では、ニッポン手仕事図鑑のメンバーが学生をアテンドし、実際の生産者の職場で就業体験を実施。各工房で伝統工芸の技術や想いに触れるだけでなく、先輩移住者や自治体の方との交流の場を設け、仕事だけでなく移住への具体的なイメージを持つことで学生の不安を解消していくとしている。End