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2020.12.15 16:15
熊谷組とNECは、自然災害現場等の工事現場におけるネットワーク対応型無人化施工を想定した実証実験を実施し、ローカル5G(第5世代移動通信)を活用した4K映像の伝送および重機模型のVR遠隔操作に成功した。
実験では、NECの玉川事業場(神奈川県川崎市)に設置したローカル5Gラボに仮想現場環境を用意。
360度カメラと加速度センサが取り付けられた建設機械の映像をVRヘッドマウントディスプレイ(HMD)に表示すると同時に、操縦席が取り付けられたモーションベースで建設機械の傾きや振動などの動きを再現した。
映像だけでなく建設機械の傾きなど動きの情報を、ローカル5Gを活用して高品質かつリアルタイムに伝送することで、建設機械を傾斜地などで運用する場合でも、実際の搭乗操作に近い感覚で遠隔操作が可能となる。
両社はローカル5Gの基本的な伝送特性を考慮した実証実験を行うことで、ICTを活用した無人化施工の実運用を目指し、取り組みを加速していくとしている。