オルタナティブホテル「BnA_WALL」が2021年2月に、東京・高円寺および秋葉原、京都・河原町に続くBnA HOTELブランドの4拠点目として、東京・日本橋エリアにオープンする。

同ホテルは、かつて西陣織の商社の東京本社ビルとして使用されていた既存の建築を生かし、YOSHIROTTENやカワムラユキら気鋭のアーティスト、アートディレクター23組とともに宿泊型アート作品26部屋を制作。

BnAでは完成した客室に作品を展示するのではなく、空間そのものを一からアーティストと制作するアプローチをとっている。

床・壁・天井の形や素材、色を選ぶところから始まり、展示する作品、家具やカーテン、小物など、細部までアーティストとともに世界観を作り上げていくため、設計開始から完成まで2年を要する壮大なアートプロジェクトとなった。

宿泊者以外も利用可能なバー・スペースを併設したロビーラウンジには定期的に塗り替えられる大型壁画「WALL」を、地下にはアーティストが工房として活用できる「Factory」を開設することで、普段は覗くことができないアートが生まれる瞬間に立ち会うことができる実験的な場になるという。

さらに、宿泊費の一部を部屋を制作したアーティストに還元する独自の仕組みも考案したそうだ。

また、2021年2月のグランドオープンまで、1階のラウンジでは定期的にイベントを開催。1日1組限定でBnA_WALL全体を貸し切るプランを期間限定で受付けるなど、試験的な運用も開始する。