奈良の「石」に着目する
食の体験型アートプロジェクト「動く石」開催

奈良市は、2016年に行われた「東アジア文化都市2016奈良市」のレガシィを未来につなぐ、奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良(ことほぐなら)」を2017年から毎年度開催している。

2020年度は、美術プログラムとしてEAT&ART TAROによる「動く石」を開催する。同氏は、全国各地で食を通じたアート活動を展開する現代美術作家で、今回は食のアートプロジェクトを春日大社参道にある「鶴の茶屋」を会場に展開する。

奈良のある地域では、農作業の時に食べるおやつのことを「ほうせき」と呼ぶことがあるそうで、これを聞いたEAT&ART TAROは奈良の「石」に着目。

寺院の礎石など、奈良に暮らす人々が日常のなかで目にする石の数々からは、1300年前の記憶を辿ることができるが、イベントではそんな石の形をした菓子が並ぶ「石の菓子店」を作り出すという。

店に並ぶ菓子を求めるには、お金ではなく「思い入れのある石」との交換が必要で、来場者は持参した石のエピソードを添えてスタッフへ渡すことで、「石の菓子」を手に入れることができるのだ。

また、公式ウェブサイト内の「動く石」特設ウェブサイトでは、オンラインで「石の菓子」を購入可能。オンラインでもお金ではなく「思い入れのある石」と交換になり、ウェブサイトで示された方法で石を送付することで、後日「石の菓子」が送られてくるそうだ。End

古都祝奈良・食のアートプロジェクト「動く石」

開催日時
2020年12月11日(金)~12月20日(日)
10:00~16:00 入場および参加無料
※特設会場に思い入れのある石を持参すると、お菓子と交換。来場の際は石のエピソードの記入が必要となる。
会場
春日大社・鶴の茶屋
詳細
https://kotohogunara.jp/program#pamphlet-link1