NEWS | 展覧会
2020.11.20 16:10
神奈川県茅ヶ崎市にある茅ヶ崎市美術館では、五感であそぶ体験型作品展「ふれて すすむ まえへ -音と光と香りとともに-」を2020年12月6日(日)まで開催している。
同展は、2019年に「インクルーシブ(社会包摂)」をテーマのひとつとして開催した「美術館まで(から)つづく道」において披露された、久世祥三と坂本茉里子によるアートユニット MATHRAX(マスラックス)の視覚、触覚、聴覚、嗅覚から感じる体験型の作品「うつしおみ」をリニューアルして展示するもの。
「うつしおみ」は、ロの字に組まれた木製のひとつづきの「道」にある、小さなオブジェに触れると、ひとつひとつが違った音色を発する作品で、視覚障害者と盲導犬がともに風を切って進む様子から発想されたという。
作品完成前に急逝した盲導犬への鎮魂の意が込められており、新たな生への輪廻のイメージも想起させつつ、人が前へと進む原初的な力を呼び起こそうとしている。
そして、今回の展示では、一日の変化を辿るかのように色合いを変える空間内の光にあわせ、花王の感覚科学研究所の研究員が手がけた、「冬の一日」をイメージした3つの香り「和みの棲(すみか)」「凜とした空」「静寂の林」が添えられている。
また今回は、神奈川県が推進する「ともいきアートサポート事業」の一環として、茅ケ崎養護学校中学部と取り組んだ、「音」と「身体」に焦点をあてたワークショップの映像もあわせて紹介している。
体験型作品展「ふれて すすむ まえへ -音と光と香りとともに-」
- 会期
- 2020年11月14日(土)~12月6日(日) 入場無料
10:00~17:00(入館は16:30まで) - 休館日
- 月曜日(ただし11月23日は開館)、11月24日(火)
- 会場
- 茅ヶ崎市美術館 エントランスホール
- 詳細
- http://www.chigasaki-museum.jp/exhi/tomoiki/