伊ミラノと東京に拠点を置くデザイナー、デニス・グイドーネ（Denis Guidone）が手がける「HANAMI」は、ガラスメーカー ICHENDORF MILANO（イッケンドルフ ミラノ）のためのフレグランスディフーザーを兼ねたフラワーベースである。

日本の生け花にインスパイアされたプロダクトで、フラワーベースの中ほどに細長いガラス管が斜めに挿入されている。素材にはホウケイ酸ガラスを使用しており、職人が手作業で仕上げているという。

「HANAMI」は非対称のユニークなデザインで、花とフレグランス・スティックが交わることなく、これまでにない新しいフラワーアレンジメントが楽しめるという。

また、生け花では、花だけでなく、枝や葉、茎などが芸術の素材として新しい価値を生みだしている。ただたんに花器に花を入れるだけの西洋的な装飾とは対照的に、生け花は花やその他の素材の内側を引き出し、想いを表現するアートなのである。