NEWS | インテリア
2020.11.17 14:35
住友林業と住友林業ホームテックは、大分県中津市にて設計・施工した、鉄道車両の宿泊施設「鉄道のホテル 汽車ポッポ『別邸』」が2020年10月に竣工したことを発表した。
同施設は、汽車ポッポ食堂が所有していた旧耶馬渓(やばけい)鉄道および旧国東(くにさき)鉄道の車両を宿泊施設に再生したもの。
3両の車両を格納する建物を住友林業、車両内部のリフォームを住友林業ホームテックが担当。同社グループが得意とする木の魅力を活かした宿泊施設で、12月10日(木)にオープンする予定だ。
車両を格納する建物は駅舎をイメージしており、車両はプラットホームに見立てた廊下に沿って停車するように客室として配置。建物は、住友林業のBF(ビッグフレーム)構法を採用、梁などの小屋組を現しとし、「木の家」のなかに車両を包み込むなど、開放的な大空間と木に囲まれた柔らかく居心地の良い空間を実現した。
プラットホームと基礎は一体化し、26トン以上ある車両を基礎上に設置することで、建築基準法の1.25倍以上の耐震性を確保。
客室である車両の内装は、地域を代表する景勝地「青の洞門」「国東半島」「耶馬渓」をテーマにデザインし、旧耶馬溪・国東鉄道遺産の世界観を楽しめる空間とした。
非日常空間を楽しみつつゆっくりとくつろげる室内を目指して、大分県特産の国東の畳や日田の小鹿田焼(おんたやき)で設えた洗面台等地域の伝統を活かすとともに、木の特徴を活かした木質感あふれる内装としている。