前橋に新たなアートデスティネーション
藤本壮介が全体設計を手がけた「白井屋ホテル」

▲ photo:Shinya Kigure

群馬県前橋市の「白井屋ホテル」は、開業日を2020年12月12日(土)に決定し、宿泊・料飲予約受付を11月4日(水)より開始した。

同ホテルは、中心市街地「まちなか」の中央に位置。「前橋のまちなかを活性化したい」という思いから、300年以上の歴史を誇った白井屋旅館の跡地に国内外のクリエイターが集結。暮らす人と訪れる人が集い、交流するリビングルームのような、新たなアートと食文化の発信の場「アートデスティネーション」になるという。

▲ ローレンス・ウィナー/ヘリテージタワーのファサード photo:Shinya Kigure

全体設計は建築家・藤本壮介が手がけ、旧白井屋の建物を大胆にリノベーションしたヘリテージタワーと、利根川の旧河川の土手をイメージして新築されたグリーンタワーの2棟で構成。

▲ ヘリテージタワー外観 photo:Shinya Kigure

▲ グリーンタワー外観 photo:Shinya Kigure

ヘリテージタワーは、かつての老舗旅館のコンクリートの構造を剥き出しにした、大胆な吹き抜けが印象的だという。一方、グリーンタワーは、前橋のビジョン「めぶく。」の象徴として、旧河川の地形を活かした「土手」を模した外観とした。

さらに、ファサードにはローレンス・ウィナーの大胆なアート、フロントには杉本博司の「海景」を展示。ヘリテージタワーの4階までの吹き抜けには、レアンドロ・エルリッヒによる「Lighting Pipes(ライティングパイプ)」を、グリーンタワー頂上の小屋には宮島達男の作品を展示するそうだ。

▲ 杉本博司/フロント Photo:Katsumasa Tanaka

▲ 鈴木ヒラク/各客室にはアート作品を展示 photo:Shinya Kigure

ヘリテージタワーには、ジャスパー・モリソンミケーレ・デ・ルッキ、レアンドロ・エルリッヒ、藤本壮介が、ひとつの客室を作品のように内装設計を一から手がけた4 つのスペシャルルームを用意。その他の客室のデザイン・設計は藤本が担当した。

▲ ジャスパー・モリソン ルーム photo:Shinya Kigure

▲ ミケーレ・デ・ルッキ ルーム photo:Shinya Kigure

▲ 藤本壮介 ルーム photo:Shinya Kigure

▲ レアンドロ・エルリッヒ ルーム photo:Shinya Kigure

また、ベッドマットレスはサータブランドとし、カーテンはテキスタイルデザイナーの安東陽子がデザイン、備品はスタイリストの長山智美が厳選するほか、各客室にはそれぞれ異なるアート作品がしつらえてあり、毎回異なる空間に泊まることでリピート滞在が楽しめるそうだ。End

▲ ヘリテージタワー/ジュニアスイートルーム photo:Shinya Kigure

▲ ヘリテージタワー/エグゼクティブルーム photo:Shinya Kigure

▲ ヘリテージタワー/デラックスルーム photo:Shinya Kigure

▲ グリーンタワー/デラックスルーム photo:Shinya Kigure

▲ グリーンタワー/スーペリアルーム photo:Shinya Kigure