東レ、服の臭いの元を抑制する
消臭テキスタイル「MUSHONⓇ4X」を開発

東レは、臭いの元を抑制する消臭テキスタイル「MUSHON® 4X」(ムッシュオン® 4X)を開発した。

MUSHON®は、汗によって発生するアンモニア臭に対して消臭効果をもつ素材として、2008年に宇宙船内服向けの素材としてJAXAと東レが共同開発したテキスタイル。

▲「MUSHON® 4X」を使用したワーキングウェア

近年、夏場の猛暑日が増加しており、発汗量が増えることで汗に由来する不快な臭いに対する発臭抑制や消臭へのニーズが高まっているという。そこで同社は、皮脂が酸化分解されることが不快臭発生の原因のひとつとなっていることを新たに特定したそうだ。

今回開発された「MUSHON® 4X」は、アンモニア臭の消臭効果をベースに、生地への皮脂の蓄積を防ぐ防汚効果、生乾き臭の原因となる菌の増殖を抑える制菌効果に加え、今回新たに発見した皮脂の酸化分解を抑える抗酸化効果の4つの効果を備えた素材となる。

東レのナノテクノロジーを応用した後加工技術により高いレベルでバランスさせながら、洗濯耐久性を損なうことなくこれらの効果を共存させることに成功したそうだ。

こうした特長をいかし、ワーキングウェア、サービスウェア、メディカルウェア、スクールウェアなどの各種ユニフォーム用途から、インナーやドレスシャツ、デニム、チノ・パンツなどの一般衣料用途、布団カバーやシーツなどの寝装用途といった、不快臭を抑制する効果が求められる幅広い用途に向けて、同素材を2020年11月より販売を開始することにしている。End