NEWS | インテリア
2020.11.05 16:33
佐藤オオキが率いるデザインオフォス nendoは、フランス・パリのインテリアブランド「La Manufacture」のために4種類のアイテムを手がけている。
「trio」は、一見すると3つの透明な器が重なり合っているように見えるサイドテーブル。器の口の部分にはガラス天板が乗り、下のふっくらとした輪郭が脚となっていて、器同士がそれぞれ1箇所ずつ接していることでギリギリ自立している。
1つの天板を支えるために複数の脚がある通常のテーブルと違い、1本の脚をもつ複数の天板が集まり、支え合うことで成り立っている。
一方、「creek」は、テーブルの中央に「川」が流れ、それによって柔らかい「島」のような形をした天板が2つの隅に残されたかのように見えるテーブル。サイズや形状の異なるテーブルが5種類あり、それらを横に並べていくと「島」同士がピタリとつながり、「川」の流れも連続しながら次々と広がっていく。
「stack」は、クッションの上に別のクッションを無造作にもたせかけたソファベンチ。骨格のないクッションだからこそ生まれるゆるい表情を、骨格のある家具として成り立たせるために、接合部は外から見えないようにしつつ、強度が確保できるディテールを採用。
「何もこだわっていない」ように感じさせるために、いつも以上に「強いこだわり」を持たなくてはいけない、そんなモノづくりとなっている。
また、「perch」は、地面に点々とついた小さな鳥の足跡を、ひとつひとつ線で繋いでいったような形をしたコートハンガー。
1本の太い柱を中心にして細いフックがいくつか生えているのではなく、細い支柱の先端が枝分かれし、そこからまた新たな支柱へと成長していくという、結晶や珊瑚のような造形ルールによって、どれが柱でどれがフックなのかが曖昧なデザインが生まれた。