NEWS | テクノロジー
2020.10.30 15:10
自動運転車の開発が世界各地でさかんに行われているが、車椅子やスクーター、ゴルフカートにも自動運転の波が押し寄せているそうだ。
そんななか、MITのコンピュータ科学・人工知能研究所とSenseable City Labによる研究チームは、オランダ・アムステルダム向けに世界初の自動航行ボートを5年前から開発しているという。
そしてこのほど、より大きなサイズのボート「Roboat II」が新たに加わった。全長はおよそ2mで、自動運転車と同様のアルゴリズムを採用しており、安全な間隔を取りながら乗客を自動で運ぶことができる。
これまで自動航行ボートは小型の荷物を運ぶためのもので、人間が乗るにはサイズとして適していなかったようだ。そこで今回、以前に開発した全長1mの「Roboat」を拡張。さらに、全長4m・乗員4~6人のフルサイズの自動航行ボートも開発中である。
Roboat IIでは、高性能のアルゴリズムのおかげで、データを収集しながら複雑なアムステルダムの運河を3時間も自動で航行。許容誤差わずか0.17m未満でスタート位置に戻ることができたそうだ。
ボートは前後左右どこにでも動くことができ、水の流れにも対応。けん引役のボート1隻に対し、他のボートがこれに従うことで、縦にも横にも広がるより大きな船団を組むことも可能だとしている。