住友林業、移動式木造建築
「CLT combo(仮称)」の実証棟を開発

住友林業は、茨城県境町および一般社団法人協働プラットフォームと2020年8月に結んだ包括連携協定にもとづいて、このほど移動式木造建築「CLT combo(仮称)」の実証棟を完成させたことを発表した。

この「CLT combo(仮称)」は、キャンプ場などでの宿泊施設やワークスペース、セカンドハウスなど、さまざまな用途・場所での利用(マルチユース)をコンセプトとする移動式木造建築。CLTを用いることにより、強固で木のぬくもりが感じられる構造物になるとともに、国産材の新たな需要創出にも貢献できるものになるという。

今回、キャンプ場の宿泊施設を想定したCLT combo(仮称)を群馬県伊勢崎市の工場で組立て、境町の都市計画公園に設置。今後は同公園内ホテルの一施設として宿泊利用される予定となっている。

また、宿泊施設として運用しながら、四季を通じた居住環境モニタリング調査など、さらなる開発に向けたデータを収集。災害時に被災地などへ移設することも想定して、境町や協働プラットフォームの防災に関する知見を受けながら改良を進めることにしている。End