スキーマ建築計画、現場で生まれたミニマルな家具を展示
「まかない家具展」を開催

東京・千駄ヶ谷のスキーマ建築計画は、事務所1階にて2020年10月26日(月)から10月30日(金)および11月2日(月)・3日(火・祝)の7日間、「まかない家具展/長坂 常」を開催している。

まかない家具とは、大工などが現場の工事中に必要になる家具を、あり合わせの材料で手間をかけずに作るモノを指す。相欠(あいがき)で作られたベニヤの作業台や道具置き場など、いずれも人に見せるために作られたのではなく、機能的で必要最低限な加工で作られ、とても素っ気ない。ただ、その素っ気なさが最近やけに気になるという。

それはどの国の現場に行ってもあり、その「手間」の捉え方やルール、そこにある材料は変わるので、各々の国でそのあらわれ方は異なることになる。最近は海外での活動も増えたことから、事情の違う現場で生まれた「まかない家具」の魅力に取り憑かれ、ちょくちょく写真を撮り集めるようになってきたそうだ。

そこで、この展示では、そんな恣意性のない「まかない家具」に、作意満々の建築家でありデザイナーである同事務所が挑んだ結果やその考察の過程を展示する。

「まかない家具」であると同時に、そこから抽出した要素をデザインと捉え、形に落とした「ギリギリ家具」と言えるものが楽しめるそうだ。End

まかない家具展/長坂 常

会期
2020年10月26日(月)~10月30日(金)および11月2日(月)、3日(火・祝)
13:00~18:00 入場無料
*11月3日のみ10:00~18:00までオープン
会場
スキーマ建築計画 事務所1階
詳細
http://schemata.jp/まかない家具展/長坂-常/