「アマン」創業者 エイドリアン・ゼッカが
瀬戸内の島に新旅館ブランド「Azumi」を設立

ラグジュアリーホテルブランド「アマン」創業者であるAdrian Zecha(エイドリアン・ゼッカ)とナル・デベロップメンツは、新しい旅館ブランド「Azumi(アズミ)」を立ち上げ、2021年春を目処に第1号となる旅館を開業することを発表した。

「Azumi」というネーミングは、先人である古の海の民の名のひとつとされる「アズミ族」から命名。日本の礎が、数多の民族が海を越え、長い年月をかけて根を下ろし、持ち込まれたものが複雑に絡み合っていったことをイメージしているという。

また、ゼッカは今回、日本独自の宿泊形態である「旅館」の在り方と日本文化の伝承を紐解きながら、より地域や人とのコミュニティーを大切にした「旅館の再定義」を行うそうで、今後は日本国内各地で地域との繋がりを大事にしながら、旅館「Azumi」を展開する予定だ。

その第1号の開業地は瀬戸内の島を予定。柑橘類をはじめ農業や漁業も盛んに行われている自然豊かな地域であり、広島から愛媛を結ぶ「瀬戸内しまなみ海道」や各種アート系イベントも多く行われる場所でもある。

伝統的な数寄屋建築を通じて木や石などの生きた素材を大切にする六角屋・三浦史朗が、ブランド創成期からチームに参画。日本的建築の概念を重視しながらも、世界各地を旅慣れた人にも満足できる設えを「Azumi」で表現するそうだ。End