NEWS | 建築
2020.10.20 17:21
米フロリダ州オーランドにあるウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートに、さきごろマクドナルドの新しい旗艦店がオープンした。
マクドナルドとしては初めてとなるネット・ゼロ・エネルギー設計を施した店舗で、実験的なハブとして、さまざまな持続可能なソリューションの取り組みを実施。モダンな建築とテクノロジーを組み合わせて、年間を通してエネルギー需要をカバーできる再生可能エネルギーをオンサイトで発電することを目指している。
8,024平方フィート(約745平米)の面積を誇るレストランには、V字形の屋根を設置。そこには全面にソーラーパネルは取り付けられ、建物全体にはガラス製の太陽光発電パネルを組み込んでいるという。
壁は植物が覆っており、CO2を吸収するとともに、生物多様性を促進したり、水分を保ったりと、さまざまな機能を担っている。
外壁に取り付けられたルーバーは自動的に開閉するそうで、屋内に涼しい空気を取り込んで、屋外には暖かい空気を輩出することができるそうだ。
また、ソーラーパネルによって、駐車場の照明にかかる年間9,000kWh以上の電力をまかなうことができるとしている。
マクドナルドでは、2015年を基準として2030年までにレストランとオフィスの温室効果ガス排出量を36%削減することを目標に掲げており、このレストランで得たデータや知見は、同社のグローバルなサステナビリティへの取り組みに対して提供される予定だ。