台日工芸作品の魅力を発信
「ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来」開催中

▲ 伝統と斬新的な技法を巧みに取り入れ、実用性と美的価値を兼ね備えた台日クラフト

東京・六本木にあるAXIS Galleryでは、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター国立台湾工芸研究発展センターが共催する「ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来」が2020年10月10日(土)から10月14日(水)まで開催されている。

台日工芸作品の魅力を発信する同展では、台湾の細木工芸や漆芸作品のほか、益山詠夢・慶應義塾大学講師および土岐謙次・宮城大学教授の作品をも加えて合計27点も同時展示。さまざまな特色を紹介している。

今回は新型コロナウイルスの影響で台湾のアーティストが来日できないことから、作品展示とオンライン講座の形式を組合せ、9月17日に台湾文化センターで予告展をスタート。

▲ 益山詠夢・慶應義塾大学講師が廃プラ大型3Dプリントしたイスを出展

10月11日には台日両会場をオンラインで繋ぎ、王淑芳・台湾文化センター長、田中浩也・慶應義塾大学教授と許耿修・工芸センター長が日本と台湾で同時に、伝統工芸技法の楔を打つパフォーマンスで、同展の開幕を宣言した。

▲ 王淑芳・台湾文化センター長(左)、田中浩也・慶應義塾大学教授(右)が伝統工芸技法の楔を打つパフォーマンスで、タイムラグのない台日の工芸交流の現状を象徴

▲ 台日両会場がオンラインで繋がり、開幕式が開催される実況

台湾の工芸家は、伝統と斬新的な技法を巧みに取り入れ、実用性と美的価値を兼ね備えた優れた作品を創作。一方、日本側は、デジタル製造、3Dプリント、構造乾漆などの製作技術により、実験的な作品を打ち出している。

今回のクラフト展を通して、台日の産官学のリソースがまとまり、双方の研究・開発分野のデザインと創作交流を共同で行うことで、台湾のクラフト産業が地元の芸術文化ネットワークのブランド価値と発展の潜在力の開拓・展開を促すことを目指した。End

ハイブリッド・クラフト展-クラフトの新たな未来

会期
2020年10月10日(土)~10月14日(水)
11:00~17:00 入場無料
会場
AXIS Gallery
詳細
https://www.axisinc.co.jp/building/eventdetail/859