凸版印刷、非接触型
空中タッチディスプレイを開発

▲ © Toppan Printing Co., Ltd. 表示映像ははめ込み合成

凸版印刷は、非接触で操作可能なタッチパネルとして、従来品と比べて筐体を50%薄型化した空中タッチディスプレイを開発した。2020年12月より同製品のサンプル品の提供を開始する予定だ。

新型コロナウイルスの拡大予防対策として非接触型タッチパネルのニーズが高まるなか、何もない空間に画像を浮かび上がらせ、センサで指の動きを検知する製品が求められているという。

▲ 構造図

こうした製品はこれまでもあったが、奥行きを必要とする構造のため、設置場所と使用用途が限定されていたそうだ。また、生成される空中画像は暗く、不鮮明でいわゆる「ゴースト像」が発生し、視認性に問題があったとされる。

▲ 左:従来品(ゴースト像有り)、右:新製品(ゴースト像無し)

そこで同社は、これまで産業機器向け高精細液晶ディスプレイ分野で培ってきた独自の光学設計技術と構造設計技術を駆使し、視認性が高く、壁に埋め込みも可能な薄型の空中タッチディスプレイを開発。

▲ 使用例

濡れた手や手袋のままでも操作できるので、医療現場やクリーンルームなどでの使用が可能。さらに、左右15度に固定された視野角を活用することで、暗証番号などの覗き見を防止できるとしている。End