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2020.10.13 15:19
米Amazonは、EVスタートアップのRivianと共同で設計・開発した初のカスタムEV配送トラックを公開した。
この取り組みは、同社による2040年までにCO2排出量実質ゼロを目指すプロジェクト「Climate Pledge」の一環。2022年には10,000台を、2030年までに100,000台が全世界で運用を開始する予定だ。
RivianのCEOであるRJ Scaringeは、「Amazonと開発したトラックは、たんなるEVではありません。安全性と機能性を最優先に考え、荷物の配達を最適化するトラックなのです。ドライバーがトラックに乗り降りする方法や、作業スペースの具合、配達のワークフローを考えたものとなっています」とコメント。
今回発表したのは3つの異なるモデルの1つで、ドライバーの作業を向上させるとともに、安全性を確保するために、Rivianによるフルカスタマイズが実現。業界でも最先端となる安全機能やナビゲーションシステム、デザインが施されているという。
たとえば、先進の検知センサー、高速道路や一般道での運転支援技術、ドライバーの視認性を高める大型フロントガラスを搭載。外部カメラは車内のデジタルディスプレイと接続しており、車外を360度見渡すことができる。
さらに、Alexaを内蔵することで、経路情報や最新の気象情報をハンズフリーで取得可能。運転席には強化ドアを取り付けるほか、トラック内部での移動をしやすくするために運転室に「踊り場」のようなスペースを設けているそうだ。
また、リアのテールライトは、周囲からの視認性を高めるために全体を囲むように設置。荷台には仕切り付きの3段の棚を備えている。