スズキユウリとローランドが楽しく学べる
電子音楽プラットフォーム「808303.studio」をローンチ

楽器メーカーのローランドとアーティストのYuri Suzuki(スズキユウリ)は共同で、英デザインミュージアムのオンライン学習体験の一環となる、楽しく学べる作曲プラットフォーム「808303.studio」を立ち上げた。

デザインミュージアムでは現在、「Electronic:From Kraftwerk to the Chemical Brothers」という、電子楽器の発展とそのサブカルチャーの歴史をテーマとした展覧会を開催している。目玉となるのは、ローランドのドラムマシン「TR-808」とベースシンセサイザー「TB-303」という、電子音楽の画期をなす2つのマシンである。

ステップシーケンサーは、電子楽器で音楽をプログラミングするもっともポピュラーな方法の1つで、コンパクトにデザインされたユーザーインターフェースを使えば、誰でも電子音楽を作ることができる。

808303.studioでは、電子音楽とダンスミュージックには欠かせないローランドの革新的なステップシーケンサー技術を駆使して、TR-808とTB-303のサウンドをオンラインで再現。作った楽曲を録音したり、ソーシャルメディアで共有したり、ダウンロードすることが可能だ。

今回は電子音楽を手がけるイギリスのプロデューサー、ア・ガイ・コールド・ジェラルド(A Guy Called Gerald)がプロジェクトに参加。808303.studioを使って、オリジナルのダンスミュージックをプログラムしたりプレイしたりする方法を伝授してくれる。

また電子音楽の基本プログラム方法もわかるようになっており、クリエイティヴツールとしても教材としても使えるそうだ。

コロナ禍により、各地の美術館は学習活動などにおいて苦心する状況が続いている。こうしたなか、このプロジェクトは美術館と楽器会社がタッグを組んだユニークな試みとなっている。End