ロシア・サンクトペテルブルクの古着店「Svalka.spb」
混沌から秩序への移行をイメージした店舗デザイン

▲ Photographer:Anton Ivanov

ロシア・サンクトペテルブルクにある新しいデザイナーズの古着店「Svalka.spb」は、意識的な消費をコンセプトに、どんなものにも価値があり、それぞれに合ったアプローチがあるという考えをベースにしている。

店舗内装を手がけた建築スタジオ mptnsは、ふさわしくないものは紙屑のように価値を失い、また、考え方を改めれば同じものでも新しい意味や一貫性が生まれると語る。それは立方体のように、それぞれが固有のシステムと座標をもっているということだ。

▲ Photographer:Anton Ivanov

▲ Photographer:Anton Ivanov

▲ Photographer:Anton Ivanov

インテリアの特徴は、通りから直接2階へと通じるエントランスだという。階段はホール中央にあり、そこを上ると斜めに傾いた立方体が現れる。このユニークなレイアウトは、混沌から秩序への移行を象徴するものだそうで、ここを通り抜けることで、明瞭な意識の空間へと入り込むことになる。

こうしたものが、新しい意味を生み出すようにインテリアのアクセントになっていく。そして、シンプルな空間において、ひとつひとつのものにアートピースの価値が生まれるのだ。

▲ Photographer:Anton Ivanov

▲ Photographer:Anton Ivanov

店内は2つのホールに分かれており、一方には本棚やささやかなレセプションを設置。その前にはパートナーのプロダクトを陳列する大きなディスプレイがあり、メインエリアにはレールを設けた。 もう一方のホールには、服を掛けるレールと試着室2つを用意した。

▲ Photographer:Anton Ivanov

▲ Photographer:Anton Ivanov

▲ Photographer:Anton Ivanov

また、将来的に試着室の数を増やす予定があり、アウターやアクセサリーをすばやく試せるように、2つの試着室のほかに、壁には照明つきの鏡を取りつけた。レールに沿って鏡にカーテンを引けば、試着室を新たに作れるようにもなっている。End

▲ Photographer:Anton Ivanov

▲ Photographer:Anton Ivanov