咲く寸前の花のつぼみをイメージした
Zaha Hadid Architectsが設計する香港のタワー「2 Murray Road」

▲ Render by Arqui9

香港のビジネスの中心地・中環(セントラル)にあるマレーロード(Murray Road)では、36階建てのタワー「2 Murray Road」の建設計画が進められており、Zaha Hadid Architectsがその設計案を公開した。

立体駐車場に代わる建物で、香港MTRの中環駅と金鐘駅の中環にある公共公園「チャーター・ガーデン」に隣接。新しい都会のオアシスとして周囲にある緑豊かな公園を守るため、土台を地上から持ち上げたデザインになるという。

▲ Render by MIR

▲ Render by Arqui9

さらに、隣接する公共公園と接続するなど、建物は⾃然の有機的な形状を反映。静かな屋外エリアは広々とした屋内の共同スペースに流れ込み、職人技によるカーブしたガラスファサードによって、建物内部と周囲の公園やその先にある都市空間はシームレスにつながることになる。

▲ Render by Arqui9

外観のデザインは、花が咲く寸前のバウヒニアのつぼみを再解釈。香港の旗にも描かれる象徴的な花「バウヒニア・ブラケアナ」は、敷地のそばにある市の植物園で初めて繁殖を行ったそうだ。

▲ Render by MIR

▲ Render by Cosmocube

市内の⾦融地区の中心に位置するこのプロジェクトは、⾹港の歩道橋ネットワークの東西・南北の結節点にあり、周辺の庭園やショップ、レストラン、⾦融機関や公共施設のとも直接につながる。

▲ Render by Cosmocube

▲ Render by Arqui9

また、⾼張⼒鋼構造により最⼤26mと⾮常に広いスパンを実現。⾃然光が差し込む、柱のない天井高5mのAグレードオフィスを用意する。垂直コアは建物の東側に設けることで、⻄側にあるチャーター・ガーデンの眺めと街のスカイラインを楽しむことができる。End

▲ Render by MIR

▲ Render by PixelFlakes

▲ Animation by Cosmocube