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2020.09.11 14:59
新型コロナウイルス感染症は世界的にまだ収束する気配はなく、メルセデス・ベンツやゼトラ(Setra)を傘下に収めるダイムラーにとっても、基準となる安全性は新たなものになりつつある。
たしかに、長距離バスは感染リスクが高いと思われがちだ。しかしダイムラーは、メルセデス・ベンツやゼトラのバスに標準装備された装置だけでもリスクを最小限に抑えることができるという。
たとえば、全自動空調システムは車内の空気をたえず入れ替えることができ、足下の換気装置が流れを乱さず穏やかに垂直方向へと空気を運んでくれるそうだ。さらに、モデルによってはオプションで空調システムを変更可能。新鮮な空気を取り込む量を33~40%も増やすことができるとしている。
フィルターシステムについては、粒子状物質を除去する抗ウイルス機能を備えたものがゼトラの空調システムですでに使用されているが、さらに新しい高性能フィルターを採用。この多層設計の微粒子フィルターには抗ウイルス層を追加しており、エアロゾルをキャッチすることができる。
そして、乗客とやり取りを行う運転手の飛沫感染を防ぐために、安全ガラスと高品質のポリカーボネートを使用した防護ドアを設置。
また、センサーによる非接触型の手指消毒用ディスペンサーも開発。ドア部分に取り付けることができるそうで、2020年9月末からメルセデス・ベンツおよびゼトラブランドのバス向けに展開する予定だ。