1980年に登場した電子楽器「カシオトーン 201」
国立科学博物館の「未来技術遺産」に登録

カシオ計算機は、1980年に発売した同社の電子楽器1号機「カシオトーン 201」が、国立科学博物館が行う2020年度の「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されたことを発表した。同社の登録は「電子式卓上計算機 カシオミニ」(2008年)を皮切りに今回で7回目となる。

未来技術遺産は、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」および「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図るため、2008年度から実施している登録制度。

今回登録された「カシオトーン 201」は、「全ての人に音楽を奏でる喜びを」という思いから開発されたもので、独自の発音システム「子音・母音システム」により、従来とは一線を画す自然で味わいのある音色を奏でることができる。

さらに、シンプルなインターフェースやコンパクトサイズを実現したことで、当時楽器に触れる機会のなかった人でも手軽にさまざまな美しい音色を楽しめる電子楽器として、多くの人に楽器演奏の機会を提供、市場に大きな影響を与えたことが評価されたそうだ。End