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2020.09.03 16:34
新型コロナウイルスの影響により、社会のなかでさまざまな「新たな常識」が生まれつつある。特になんらかの接触を伴うような行為には、多くの人が敏感になっているはずである。
たとえばラテンアメリカなどの新興経済国では、B2C、B2B、C2Cにおいてまだなお現金取引に大きく依存しており、顧客とのやり取りにおいては、硬貨や紙幣を介して感染リスクがあるのだそうだ。
そこで、メキシコのデザインスタジオ NOS Designは、硬貨や紙幣を安全に使用して、経済を新たな通常の段階へと向ける提案を公開している。
同スタジオがデザインしたキャッシュトレイのプロトタイプ「UVC Money sanitizer」は、レジ横のトレイの上に現金を置いたときに、UVCによって自動的に除菌してくれるというものだ。
天面にはデジタルディスプレイを配置し、除菌にかかる15秒の時間を表示。UVCを放つLEDライトは、トレイだけでなくシェードの内側にも搭載されており、表と裏の両方をしっかりと照射してくれるという。
また、シェードの周囲には透明なポリカーボネートフィルターを使うことで、客がお金を置いたり取ったりするときにも、目への悪影響を心配せずに安心して装置を見ることができる。
パーツはマグネットによる組み立て式で、取り外しやカスタマイズが可能。百貨店やスーパー、コンビニなどで安全に使えるものをデザインした。