原研哉とLIXILが共同で
清掃性を実現する公共用トイレをデザイン

原研哉LIXILと共同で開発した公共用トイレは、清潔さでは既に定評のある日本の公共トイレ空間において、さらに「頭ふたつ」抜きん出るような清潔さを目指したデザインである。

小便器は、スリムでありながらも、洗浄水の出入口と人感センサーを一体化することで、表面積を従来の2/3まで抑えたミニマルな形状である。

他方、大便器はシャワートイレと便器をひとつにまとめ、蓋を取り払い、留め具や配管など煩雑な装置類を整理した、一体感のあるフォルムを設計。壁付け式とすることで機器が中空に浮きあがり、高い清掃性を実現している。

また、ボタン周りの隙間をなくしたフラットな操作面のリモコンは、圧倒的な清掃性を実現するだけではなく、振動と光によって動作が伝わる、誰でも使いやすいインターフェースを目指したという。

機器単体のみならず、それらが生み出す空間を視野に入れたシステマティックなデザインを採用。日本のパブリックトイレの新しいスタンダードを提案している。End