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2020.09.01 17:05
トヨタ自動車とHondaは、大容量水素を搭載する燃料電池バスと、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを組み合わせた移動式発電・給電システム「Moving e(ムービングイー)」を構築し、いつでも・どこでも電気を届ける実証実験を2020年9月に開始する。
この「Moving e」は、トヨタの燃料電池バス「CHARGING STATION」1台に対して、Hondaの可搬型外部給電器「Power Exporter 9000」2台を搭載。
さらに、可搬型バッテリー「LiB-AID(リベイド)E500」20個・「Honda Mobile Power Pack」36個、モバイルパワーパックの充電・給電器「Honda Mobile Power Pack Charge & Supply Concept」36台で構成される。
これらの機材を「CHARGING STATION」にすべて積み込んで必要な場所へ移動。このバスを電源として、可搬型外部給電器・可搬型バッテリーを用いてバスから電気を取り出し、電気製品に電気を供給する仕組みだ。
移動式のシステムなので、災害時には災害対応として被災地で電力供給が可能。また、平常時にもイベントなどで日常的な活用が可能な「フェーズフリー」のシステムとなっている。
派遣可能エリアは、燃料電池バス対応の水素ステーションより100km程度まで。電力供給量は最大約490kWhで、往復200km走行した場合には約240kWhとなる。
なお、「CHARGING STATION」は車内に仮眠が取れるスペースを作っており、災害発生時には休憩の場所としても活用できるそうだ。