NEWS | ソーシャル / プロダクト
2020.08.28 16:31
デザインエージェンシー LAYERのベンジャミン・ヒューバートは、映画鑑賞のためのシート「Sequel Seat」を公開している。
このシートは映画館での体験をより快適にし、コロナ後の世界において映画ファンを映画館に呼び戻すことを目指したものだ。
ヘッドレストには、座席番号と座席を予約した人の名前をLED照明で表示。座席を間違ったためにソーシャルディスタンスを確保できなくなることを防ぐとともに、鑑賞者の体験をよりパーソナルにするためである。
張地の3Dニット生地には、抗菌作用のある銅繊維を織り込み、ほこりが溜まりにくいよう継ぎ目のないつくりとなっている。
緩やかな曲線の繭のような形状をしていて、鑑賞者どうしを分離するためのスクリーンは取り外しが可能だ。
また、アームレストにはバッグやジャケットを収納する場所があり、暗い空間で紛失することもなく、鑑賞中には内蔵されたUVライトで消毒もできる。
ヘッドレストにはスピーカーを搭載。これまでにない没入型の映画体験を提供するとしている。
Sequel Seatは、新型コロナウイルス感染拡大以前に、アメリカを拠点とする大手の映画館用座席メーカーと協力し、開発を開始していたが、感染拡大によりこの業者の経営が厳しくなり、権利を獲得してプロジェクトを継続したそうだ。