▲ Photographer：Hideki makiguchi
TBWA HAKUHODOは2020年1月、東京・港区に新しいオフィスをオープンした。木下陽介と野口優輔が率いるデザインオフィス Canuchが設計デザインを手がけている。
▲ Credit to：Hakuhodo products
「Disruption®︎（創造的破壊）」をフィロソフィーとし、さまざまな既成概念を覆すアイデアを生み出してきたTBWA HAKUHODOにとって、各フロアにまたがるオフィス全体はひとつの「都市計画」をなすものだ。
これまでの5・6Fの2フロアに広がるオフィスエリアが主に協働・共創する場だったのに対し、今回新たにオープンした4Fのオフィスは、主に「個人」にフォーカスするための場として設計したという。
▲ Credit to：Hakuhodo products
▲ Credit to：Hakuhodo products
ビルの倉庫として活躍していた空間を利用するため、まずは既存の仕上がった環境を取り壊し、建築の素地と構造体を露わにすることで、最大限にまで室内空間の広がりを感じられるように空間のベースを作成。
ゾーニングは、飲食を起点としたドリンクカウンターから、リラックス、集中、共有といったテーマを元に構成。採光の良い環境を生かし、バイオフィリックなデザインを多く取り入れ、自然を感じられる素材配置を意識したそうだ。
▲ Photographer：Hideki makiguchi
▲ Photographer：Hideki makiguchi
建築物の構造を思わせる意匠や空間に描く線的表現は、空間の境界を作り出し、その構成の連続が人との距離を感じさせる緩衝材となるようにデザイン。限られたスペースの中で人と人が隣り合っても、心地よい距離を作ることができる。
▲ Photographer：Hideki makiguchi
▲ Photographer：Hideki makiguchi
▲ Photographer：Hideki makiguchi
人と人の距離感を適度に調節し、さまざまな感情を受け入れることができる包容力を持つ場を構築。共創を高めるためにも、組織としてだけではなく、個人にフォーカスして、一人一人が創造的破壊を生み出す者であることを再認識させる空間となった。
▲ Photographer：Hideki makiguchi
▲ Photographer：Hideki makiguchi
▲ Photographer：Hideki makiguchi
▲コンセプトドローイング
「AXIS」編集部
Webマガジン「AXIS」の編集チーム。デザイン専門メディアらしい情報から、日々の業務で溢れ出しそうなことまで、メンバーの有り余るエネルギーをもってお伝えします。
