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2020.08.06 15:16
リコーは、独自の光学技術を用いた、両眼視タイプとしては世界最軽量となる49gのスマートグラスのプロトタイプを開発した。
スマートグラスは、パソコンやスマートフォンなどと連携し、現実の視界をみながら、ディスプレイ上にデジタル情報を重ねて表示するメガネ型のウェアラブル端末。医療や建築、工場現場での作業指示や一般ユーザーの歩行案内といった、日常生活支援などの幅広い分野での活用が期待されている。
しかし、これまでの両眼視タイプのスマートグラスの重量は、一般的なメガネの3倍以上もするものがほとんどで、短時間の遠隔作業支援などが主な用途だったという。
それゆえ、オフィスや店舗、工場などでの一般的な業務や、個人で活用するには、終日装用しても疲れない軽さと、多様な情報表示のための広い視野角を両立する技術が求められていた。
そこでリコーが開発したスマートグラスは、レンズ部分に独自に開発した薄型・軽量のプラスチック導光板を採用し、軽量化を実現。さらに、1m先に約30インチの画面が見える広い視野角で、軽量・広視野を両立している。
また、従来のものは、ディスプレイユニットがレンズと一体化しており、鼻に大きな重みがかかることが課題だったが、リコーは、ディスプレイユニットをこめかみ付近に配置できる特殊な光学系を開発。鼻にかかる荷重を一般的なメガネ程度にすることで快適な着け心地を実現したそうだ。