宇宙旅行事業を手がけるヴァージン・ギャラクティック（Virgin Galactic）は、SpaceshipTwo宇宙旅客機「VSS Unity」のキャビンデザインを公開した。

同機では、まったく新しい顧客体験を提供するために、ロンドンのデザインエージェンシー Seymourpowellと協力して、大胆なデザインを採用。テクスチャやカラーリング、構造など、エレガントでありながらも進歩的で体験にフォーカスしたコンセプトとなった。

1人掛けのシートは、最高級のアルミニウムとカーボンファイバーを使用。発泡材やファブリックを用いることで、快適性を追求している。宇宙服とシートのファブリックは、ヴァージンギャラクティックのパートナーであるアンダーアーマーが開発した。

キャビンのカラーパレットは、シート・キャビン・宇宙服という構成にこだわり、メタリックゴールドは明るい砂漠の砂を思わせ、ブルーは宇宙空間や帰還する乗客を迎える海の青をイメージしたという。

さらに、シートはダイナミックなフライトに合わせて設計。パイロットが制御するリクライニングは、ブーストや再突入の際には重力を緩和するように最適な位置にし、無重力状態では乗客が自由に浮かぶことができるようにキャビンのスペースを最大化する。

また、マルチカラーLEDを円型のウィンドウの周囲に配置。自動化されたムードランプが飛行段階に合わせて光を放つだけでなく、地球が宇宙空間の黒い背景に現れるとすべての照明が消え、非常に美しい光景をすぐに際立たせるなど、至高の体験を演出してくれる。

なお、AR対応のモバイルアプリを通じてキャビンデザインと宇宙飛行体験が楽しめるので、ぜひチェックしてみよう。