丸紅は、食品廃材を原料とし、何度でも生まれ変わることができる循環型食器「edish」（エディッシュ）の実証実験を開始する。

この「edish」は、丸紅のビジネスプランコンテストから誕生した、環境に負荷をかけない循環型食器。「edish」のアップサイクルでは、これまでほとんど用途がなかった食物の皮や芯などの食品廃材を、独自の技術で食器に成型し、飲食店へと提供するという。

さらに、使用済みの食器を回収し、工場にて粉砕・乾燥。その後、飼料や肥料などへ加工して畜産事業者や肥料事業者に提供することを目指しており、料理を食べ終わった後、ユーザーが自らの手で「edish」を「回収 BOX」に入れてもらうことで、環境に配慮した循環型社会への参加意識も育みたいとしている。

今回の実証実験では、ゼットンの協力により、2020年8月11日（火）から10月31日（土）までの予定で、ユーザーの検証および循環サイクルの検証を実施。飲食店やユーザーからのフィードバックをもとに事業化を検討する。

第1弾は、小麦ブラン（小麦の皮）を原料として、「つぶして回収する」という特徴をもったボウル容器「edish bowl」、平皿「edish flat」、および深皿「edish deep」の計 3 種類を製品化。東京・葛西臨海公園 CRYSTAL CAFEおよびバーベキュー広場にて実証実験を行い、回収後には公園内での肥料として活用することを目指すそうだ。

また、同製品は、東京・新宿にオープンした米シリコンバレー発の体験型店舗「b8ta Tokyo – Shinjuku Marui」にて展示・販売を実施。8 月中旬からは「edish」公式サイトにて、小麦ブランの食器の一般向けサンプル品販売を開始する予定だ。