NEWS | サウンド
2020.07.29 15:00
武蔵野美術大学は、同大学が立ち上げた「ソーシャルクリエイティブ研究所」と大建工業および日本音響エンジニアリングが、アフターコロナの時代に求められる「豊かな音環境」を生み出すための共同研究をスタートさせたことを発表した。
現在、新型コロナウイルスの感染拡大によるオンライン主体の仕事や生活が行われるなか、音環境への関心が高まっているという。
そこで同研究では、配信者と視聴者の両者にとっての心地よさや臨場感、伝達力などの視点から、現状の音環境の実態を計測評価・可視化し、豊かな音環境づくりを目指す「サウンドスケープデザイン」のあり方を共同実験・研究をするそうだ。
また、同研究はこれと合わせて、「豊かな音環境の向上」への理解や新しいサウンドデザインの啓蒙活動を推進する予定だ。
同大学造形構想学部クリエイティブイノベーション学科の若杉浩一教授は、WEBを使ったコミュニケーションが広がるとともに現れた「音」の問題について、「授業内容の理解度や、心的疲労に影響を与え、コミュニケーションの最も重要な要素」になると語る。
そして、こうしたコミュニケーションの新しい場において、音環境、映像、照明、空間の質といった場の豊かなデザインを共同で研究することで、高質で快適でエキサイティングなコミュニケーションの空間創造を行うことが目標だとしている。