NEWS | カルチャー
2020.07.29 14:32
立命館大学は2021年4月、滋賀県草津市びわこ・くさつキャンパスに「食マネジメント研究科」を開設することを発表した。
近年、「食」はそれぞれの国・地域の文化や経済、人々の健康と生命において重要な位置を占めており、グローバル化の進展にともない、国際的な関心事象にもなっている。
そこで同大学は、2018年4月に「食」をマネジメント・カルチャー・テクノロジーの3領域から学ぶ、「食マネジメント学部」をびわこ・くさつキャンパスに開設。これを受けて今回、同学部を基礎として、マネジメントを中心に食を複合的に研究する日本初の大学院を開設することになった。
食に関わる社会的重点課題として掲げるのは、「食に対する経営・イノベーション」「食を通した多文化共生の地域社会づくり」「食を通した福祉・健康コーディネーション」の3点。
経済学・経営学分野の学問に、食の歴史学、食文化論、食の地理学、健康マネジメント論などの知見を取り込みつつ、課題に則して複合的に研究を行うことで解決策を導き出すことが目標で、食をめぐる経済社会の仕組みや人々の経済行動を理解し、食の経済システムを効率的に持続させ、社会全体の公益に寄与できる人材の育成を目指すそうだ。