NEWS | フード・食
2020.07.28 15:40
昆虫食の魅力を探究するチーム「ANTCICADA(アントシカダ)」と、 千葉県夷隅郡大多喜町の「mitosaya薬草園蒸留所」は、蚕沙(さんしゃ・カイコの糞)を原材料に使用した蒸留酒「SANSHA – Mulberry and Silkworm droppings」を共同開発し、販売を開始した。
蚕沙は、古くから漢方として愛飲されてきたそうで、血液の流れを良くしたり、神経痛や関節痛、胃痛に効くとされている。また、桑の葉を好んで食べるカイコの幼虫の糞は桑の葉の未消化物なので、煎じて飲めば桑の葉茶を思わせる上品な香りが楽しめるそうだ。
今回、「自然からの小さな発見を形にする」ことをテーマに、さまざまなフルーツやボタニカルを原料にした蒸留酒を製造するmitosaya薬草園蒸留所とコラボ。
完成した蒸留酒は、桑の実であるマルベリーのブランデーと蚕沙のスピリッツをブレンドするという、桑から生まれた2つの自然物を蒸留酒にした、世界でも類を見ない製品に仕上がっている。
原料には、山梨県で約150年続く養蚕農家「アシザワ養蚕」の蚕沙を使用。カイコから鮮度の良い糞を収穫し、丁寧な乾燥と熱処理を加えた、安心安全な蚕沙となっている。
なお、同商品はmitosaya薬草園蒸留所のウェブサイトにて販売しており、今後はANTCICADA店舗での販売も予定している。