オーストラリア・メルボルンでは、同国初となる新型コロナウイルス専門の救命医療施設が完成した。

同市にある「Monash Hospital」という医療機関内に設置されたこの施設には、迅速に構築可能なモジュール式インフラを展開する「Spacecube」が開発したコンテナ型設備も新たに設けられた。

今回は25個のキューブを使い、2階建て・360平米にもおよぶ医療施設をおよそ15時間で構築。内部には陰圧救命室6室のほか、ナースステーション、薬剤室、必要なインフラ設備を完備し、最前線で活動する医療従事者をサポートする設備や休憩室を組み込むなど、プロジェクト全体を充実させるものとなった。

この取り組みでは、Spacecubeは概要説明を受けてから1週間以内に設計を完了、承認を得て、F1・オーストラリアグランプリと競馬イベント「メルボルン・カップ・カーニバル」で使われていた同社の多機能インフラを再利用し、救命ユニットの建設を行ったという。

また、モジュール式でフラットパックにできるデザインを採用しており、将来的な感染の第2波到来にも対応しているそうだ。