NEWS | フード・食
2020.07.20 15:12
NECとクラフトビールメーカー「コエドブルワリー」は、トレンドを反映する雑誌記事をAIで分析して各世代の特徴を表現したクラフトビール「人生醸造craft」を開発し、コエドビールオンラインショップにて販売を開始した。
この「人生醸造craft」では、NECの最先端AI技術群「NEC the WISE」を駆使し、小学館が提供する雑誌のファッション画像と文章を分析。対象となるのは、「CanCam」「Oggi」「Domani」「Precious」「DIME」「BE-PAL」「女性セブン」「週刊ポスト」の過去約40年間に発行された記事だそうだ。
これをベースにクラフトビールを楽しむための「色・香り・味」の3ステップを数値化。ビール職人が20~50代の4世代の特徴を4種類のクラフトビールとして表現している。
たとえば「色」は、お酒を飲み始める20代の頃に発行された雑誌の画像を参考に表現。ファッション画像を学習データとして取り込んで、画像処理AI技術で服のイメージ画像を生成し、時代のトレンドカラーを反映した色をビール職人が作り上げた。
「香り」は、各世代の20代から現在までの中間となる10年間に発行された雑誌の文章を参考に、単語の意味情報を取り込んで学習データとして、フルーティー、キャラメル、フェノールなどの香りを数値化した。
そして「味」は、各世代が今読んでいる雑誌の画像を参考に表現。小学館の担当者がファッションテイスト(色の系統・甘め/辛めスタイル・フェミニン/コンサバ系など)と味の指標(甘味・苦味・酸味・ドライ)を紐づけた教師データをもとに数値化したという。
各世代の人生の軌跡を体験できるクラフトビールだそうで、世代間の相互理解を深めるために、職場内やオンライン飲み会での話題のきっかけ作りなどに活かしてほしいそうだ。